AssertionError: Torch is not able to use GPU は、Stable Diffusion WebUIの起動時に、PyTorchがCUDA対応GPUを利用できないと判断したときに表示されるエラーです。表示されたオプションをそのまま足す前に、使っているPCがNVIDIA GPU・Mac・AMD GPUのどれかを確認しましょう。

先に結論
  • NVIDIA GPUを使う場合:ドライバーとPyTorchのCUDA認識を直します。
  • Apple SiliconのMac:CUDAではなくMPSを使うため、Mac向けの手順で起動します。
  • AMD GPU:CUDAは使えないため、OSとGPUに合った公式の導入手順が必要です。
  • --skip-torch-cuda-test は検査を飛ばすだけで、NVIDIA GPUを使える状態に直すオプションではありません。

エラーの意味

WebUIは起動時に、PyTorchからGPUへ計算を渡せるかを確認します。この確認に失敗すると、次のようなメッセージが出ます。

AssertionError: Torch is not able to use GPU;
add --skip-torch-cuda-test to COMMANDLINE_ARGS variable to disable this check

重要なのは、メッセージ後半が示すのは確認処理を無効にする方法であり、GPU設定そのものの修復ではない点です。NVIDIA GPU搭載PCでこのオプションだけを追加すると、起動後に別のCUDAエラーが出たり、CPU処理になって非常に遅くなったりします。

NVIDIA GPUを使うWindows PCでの直し方

1. GPUとドライバーが認識されているか確認する

コマンドプロンプトまたはPowerShellで次を実行します。

nvidia-smi

GPU名とドライバー情報が表示されなければ、まずNVIDIAドライバーを更新してPCを再起動します。ノートPCでは、省電力設定によって外部GPUが無効になっていないかも確認してください。

2. WebUIを更新し、仮想環境を作り直す

古いPyTorchが仮想環境に残っている場合があります。WebUIを終了し、インストール先にあるvenvフォルダーを削除してから、通常どおりwebui-user.batを起動します。必要なパッケージが再作成されるため、初回起動には時間がかかります。

自分で追加したモデル、LoRA、生成画像を削除しないように注意してください。削除するのはvenvフォルダーだけです。

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3. まだ直らない場合はPyTorchの環境情報を確認する

WebUIのフォルダーで仮想環境を有効にしたうえで、次の診断コマンドを使うと、PyTorch・CUDA・GPUの認識状況をまとめて確認できます。

python -m torch.utils.collect_env

Is CUDA available: False のままなら、ドライバー、インストールされたPyTorch、GPUの対応状況を順に確認します。エラー全文とこの診断結果を一緒に検索すると、原因を絞り込みやすくなります。

Mac・AMD GPUでは対処方法が違う

Apple Silicon搭載MacはCUDAを使いません。Mac向けStable Diffusion WebUIの導入手順に沿って、ターミナルから./webui.shで起動してください。

AMD GPUもCUDA対応ではありません。Windows・Linuxの違いを含め、利用しているGPUに対応した公式のAMD向け案内を確認してください。

--skip-torch-cuda-testを使ってよい場面

GPUを使わずCPUで動作確認をする場合や、Mac・AMD向けの別設定が済んでいて起動時検査だけが不要な場合には、このオプションを使うことがあります。Windowsではwebui.bat本体ではなく、更新で上書きされにくいwebui-user.batを編集します。

set COMMANDLINE_ARGS=--skip-torch-cuda-test

ただし、NVIDIA GPUを使いたい人の第一選択ではありません。追加後に起動できても、生成画面の速度やコンソール表示から、実際にGPUが利用されているかを確認しましょう。

まとめ

このエラーは「オプションが足りない」というより、PyTorchから目的のGPUを利用できないことを知らせるものです。NVIDIAならドライバーと仮想環境、Mac・AMDならハードウェア別の起動方法を確認し、--skip-torch-cuda-testは最後に用途を理解して使うのが安全です。

2026年7月17日確認。参考:AUTOMATIC1111公式トラブルシューティングApple Silicon向け公式手順

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