論文マッピングサービス『Inciteful』について調査しました!
Incitefulとは、引用と被引用などの論文同士の関連性をグラフにして表示するウェブサービスです。論文マッピングサービスという言い方も一部ではされているかもしれません。
明確な情報を入手することはできませんでしたが、どうやら2021年か2022年ごろに誕生したサービスのようですね。
以前から論文同士の関連性を表示するwebサービスとしてConnected papersがある程度知られていましたが、後発のこちらのサービスはまだまだ十分に普及していないようです。
無料で利用できる?
無料で利用可能かを調べたところ、無料で利用可能でした!そのほかに有料のプランが存在するかを調べてみましたが、有料プランは記事執筆時点では見つけることができませんでした。もしかすると今後運営していくなかで、有料化される可能性もありますが、どうなんでしょうか。
Incitefulでできること
Incitefulでできることを調べてみました。IncitefulのWebページを訪れるとトップページから直ちに2種類の論文調査機能を利用できることがわかりました。
一つ目は、
Build a network of academic papers and we’ll analyze the network to help you discover the most relevant literature.
Inciteful
と書かれているように、学術文献の関連性ネットワークを作成し、関連のある文献を発見する機能ですね。
続いて二つ目の機能は、
Select two papers and we will show you how the literature connects them together.
Inciteful
という機能です。これは二つの論文の関連性を可視化する、という機能ですね。このような機能を実装したサービスは少ないので面白いかもしれません。
それでは、Incitefulで特定の論文を選択した際に表示してくれる項目について見てみましょう。
- Similar Papers
- Most Important Papers in the Graph
- Recent Papers by the Top 100 Authors
- The Most Important Recent Papers
- Top Journals
これらを表示してくれるようです。つまり、論文ネットワークの中で、類似度や重要度で並び替えをしてくれるということですね。また、Top Journalsというのは、この分野に関わるジャーナルを表示してくれるという機能のようです。
開発中の機能についてのベータテスト
どうやら、Incitefulは開発中の機能をテストすることができるベータテストを行なっているようです。
登録の方法はIncitefulの様々なページの一番したに表示されている「Want to be a beta tester?」という部分に、自分のメールアドレスを入力すると登録できます。
類似サービスとの比較
最も類似するサービスの中に『connected papers』というウェブサービスがあります。これに関しては、
という記事でより詳しく解説しています。connected papersと比較した際にIncitefulの優れている点は、とにかく無料で無制限に利用できるという点でしょう。記事執筆時点では、connected papersは毎月5つまでしか論文の関連性ネットワークを作成することができないので、この点でIncitefulの方が節約の観点からは優れていえるでしょう。ただし、現時点ではデザインがやや野暮ったい印象があります。ただ、そこまで気にするようなことではないと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。Incitefulというサービスは最近登場したばかりですので、まだまだ知名度が低いようです。もしかすると今後、研究や学術文献をベースに情報収集をする人の間ではメジャーなツールになるかもしれませんね。
特に、ベースカラーが紫色なので、紫色が好きだ!という人にはおすすめです。
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