LaTeXで不等号や等号のコマンド|否定スラッシュや近似記号つき

LaTeXは数式の表現に優れたタイプセッティングシステムであり、数学的なドキュメントや科学的な論文を作成する際に広く使用されています。特に数学の分野では、等号や不等号の表記が頻繁に必要とされます。この記事では、LaTeXで等号や不等号の記号をどのように表現するかを詳しく解説します。

特にこれといってよく使われる名称がないものについては、名称欄は空欄としています。

不等号・等号

コマンド出力名称
\equiv\(\equiv\)三重線等号
\leq\(\leq\)以下(小なりイコール)
\geq\(\geq\)以上(大なりイコール)
\ll\(\ll\)左二重不等号
\lll\(\lll\)左三重不等号
\gg\(\gg\)右二重不等号
\ggg\(\ggg\)右三重不等号
\prec\(\prec\)先行(小なり)
\succ\(\succ\)後行(大なり)
\preceq\(\preceq\)先行(小なりイコール)
\succeq\(\succeq\)後行(大なりイコール)
\subset\(\subset\)(真)部分集合
\supset\(\supset\)(真)上位集合
\subseteq\(\subseteq\)部分集合
\supseteq\(\supseteq\)上位集合

両側不等号

コマンド出力名称
\lessgtr\(\lessgtr\)
\gtrless\(\gtrless\)
\lesseqgtr\(\lesseqgtr\)
\gtreqless\(\gtreqless\)
\lesseqqgtr\(\lesseqqgtr\)
\gtreqqless\(\gtreqqless\)

近似つき不等号・等号

コマンド出力名称
\eqsim\(\eqsim\)
\backsimeq\(\backsimeq\)
\cong\(\cong\)
\lesssim\(\lesssim\)小なり近似
\gtrsim\(\gtrsim\)大なり近似
\precsim\(\precsim\)近似先行
\succsim\(\succsim\)近似後行
\sim\(\sim\)近似
\approx\(\approx\)近似
\lessapprox\(\lessapprox\)
\gtrapprox\(\gtrapprox\)
\fallingdotseq\(\fallingdotseq\)ニアリーイコール
\risingdotseq\(\risingdotseq\)(逆)ニアリーイコール

否定スラッシュつき不等号・等号

スラッシュをつけるには、通常のコマンドにnを追記すれば良いことがほとんどです。
例えば、\lessにスラッシュをつけるには\nlessにすれば良いです。
イコールの部分にだけスラッシュをつけたい場合は、コマンドのうちeqの部分の前にだけnをつけます。
例えば、\leqのイコール部分にだけスラッシュをつけるには\lneqにすれば良いです。

コマンド出力名称
\neq\(\neq\)
\nless\(\nless\)
\ngtr\(\ngtr\)
\nleq\(\nleq\)
\ngeq\(\ngeq\)
\nprec\(\nprec\)
\nsucc\(\nsucc\)
\npreceq\(\npreceq\)
\nsucceq\(\nsucceq\)
\lneq\(\lneq\)
\gneq\(\gneq\)
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