『グレイスワン』という言葉の意味は?
近年、私たちは「グレイ・スワン」という言葉をよく耳にします。グレイ・スワンとは、起こる可能性は低いが、起これば大きな影響を与える未知の出来事のことです。
ブラックスワンとグレイスワンの違い
グレイスワンと似た言葉ですぐに思いつくのは『ブラックスワン』という単語でしょう。ブラックスワンは、予測できない出来事であり、その発生を知ることができず、準備ができません。一方で、グレイスワンは発生する可能性があるとわかっており、しかし、その発生確率が低いため我々が無視しているような事象のことをさします。
もちろん、言葉は様々な使われ方をするので、少し違った使い方をする人もいるでしょう。また、今後言葉の意味が変化していく可能性もあります。
グレイスワンという言葉が使用されている例
Looking for the next grey swans, https://youtube.com/watch?v=rTYJlLW72d4&feature=shares.
という動画の中で以下のようなグレイスワンについて言及しています。私なりに内容をまとめてみました。
- 鉱物の不安定性
-
私たちのクリーンエネルギー目標を達成するためには、今後10〜40倍の鉱物が必要になると言われています。しかし、これらの鉱物の供給量の多くは中国に依存しており、中国との緊張関係が高まるにつれ、供給不足に陥る可能性があります。そのため、ラテンアメリカやオーストラリアなどの埋蔵量豊富な地域への注目や、微生物鉱業やファイトマイニング、深層採掘などの新しい技術への投資が求められるでしょう。
- 水源の枯渇
-
アメリカでは、最も重要な2つの帯水層が乾燥により水不足に陥っています。農業などでの水の使用量が多く、地下水が不足しているため、将来的には農業の方法を改善する必要があります。水不足に対応するために、水を効率的に使用し、化学肥料の使用を減らす第4次農業革命に注目し、関連する技術や企業への投資が求められるでしょう。
- 技術革命
-
AI、拡張現実技術、バイオテクノロジー、ドローン、ロボット技術などの技術の進化が進み、さらに国際政治的な緊張が高まる中で、大規模な政府の関与が予想されます。そのため、将来的には、従来の投資スタイルから、真の技術革新に投資するスタイルへのシフトが起こることが予想されます。
BLACK SWAN VS GRAY SWAN, https://youtube.com/watch?v=6MzgkAdXWMo&feature=shares.
という動画の中では、
- ユニバーサルベーシックインカム
- モダン・マネタリー・セオリー
- アメリカ民主社会主義
- バイオメトリック認証
- デジタル通貨
- キャッシュレス社会の可能性
- 社会的スコアリング
という項目をグレイスワンとして挙げています。
コメント